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ウォーリー』(原題:WALL•E) は、2008年に公開されたアメリカ合衆国の長編アニメーション映画。ピクサー・アニメーション・スタジオウォルト・ディズニー・ピクチャーズが製作した全編CG映画である。

概要[]

アメリカ合衆国では2008年6月27日に3992館で公開され、6250万ドル(約66億円)を記録して初登場1位となる。7月4日には1億ドルを、8月1日には2億ドルを突破。日本では2008年12月5日に公開され、5億1000万円を記録して初登場1位となる。

日本公開時のキャッチコピーは、「キミは、ボクのタカラモノ」。日本では2009年4月22日に、DVDブルーレイディスクにてレンタル・販売を開始した。

ストーリー[]

舞台は29世紀人間は、汚染され尽くした地球を捨て、宇宙船「アクシオム(AXIOM)」で生活している。

ゴミの山と化した地球で、ただ一つ動くものの姿があった。彼がこの物語の主人公、WALL・E(ウォーリー)である。量産型のゴミ処理ロボットである彼は、人類が地球を去ってから700年間、何があっても、仲間たちが壊れて動かなくなっても、ただ黙々とゴミを圧縮し、積み上げ、塔を建て続けてきた。その過程で、重大なシステムエラーが発生する。

ある日、上空から巨大な宇宙船が着陸し、中から白く輝くロボットEVE(イヴ)が現れ、周囲を探査し始める。いくつかの誤解や軋轢の後、やがて2人(?)は仲良くなるが、ある時、WALL・Eの宝物の一つを見たEVEは、突然驚いたようにそれを収容すると、そのまま動かなくなってしまう。数日後、あの宇宙船が戻って来て、EVEを回収してしまう。WALL・EはEVEを追いかけ、宇宙船にしがみつき、宇宙へと飛び出す。そして、ウォーリーの壮大なる宇宙の冒険が始まる。

キャラクター[]

主な登場人物[]

WALL・E(ウォーリー)
ゴミを集めて積み上げるという仕事を700年間続けている地球最後のロボット。集めたゴミを体内に入れ、キューブ状に圧縮する機能を搭載している。壊れても他のパーツと交換する事で容易く修理可能な設計。両目の間には鉄をも切れる高熱レーザーを備える他、太陽エネルギーで充電するソーラーパネル(充電完了音は、Macintoshの起動音)、音声録音・画像録画機能、異常気象感知、そして自身をキューブ状に変形(収縮)するという機能を搭載している。彼以外にも無数のWALL・Eがいたが全て機能を停止している。
性格は好奇心旺盛でちょっと寂しがり屋。長い年月の間に、感情を持つというシステムエラーが生じた。仕事の傍ら、趣味でゴミの山の中から宝物を集めている(ちなみにウォーリー自身が興味を示さなければ指輪などの高価な物も捨てる)。宝物の1つ、ミュージカル『ハロー・ドーリー!』のビデオに憧れ、いつか誰かと手をつなぐことを夢みている。ある日ゴミの中で見つけた植物が原因で、宇宙に飛び出すことになる。
突如、地球にやって来たEVEに一目惚れして以来、彼女と手をつなぐことを望むようになり、EVEが宇宙船アクシオムに回収されてからは彼女を追いかける為にアクシオムに乗り込み、そこで様々なトラブルを巻き起こしていく。
物語終盤でオートの一撃を受け損傷、さらにホロディテクターに挟まれて大破してしまう。地球帰還後に修理された際は一瞬記憶を全て失ったかのように思えたが、EVEが手を繋いだ事で全てを思い出し、彼女と結ばれる。
その後、彼の持っていた植物は大きな木に成長したようである。
Waste Allocation Load Lifter Earth-Classの略であることが映画内に紹介されている。
劇場パンフレットでは、性別は「男の子」と記されている。
ハル(Hal)
WALL・Eと生活を共にする相棒(ペット)。
WALL・Eに踏み潰されたり、EVEの光線銃を浴びせられたりするも、息絶えることのない無敵?のゴキブリ。
WALL・Eが宇宙へ旅立ってしまい、ハルは地球に取り残されてしまうが、健気に何時帰るのか解らない主人を待つ描写は、忠犬ハチ公がモデルとなっている。
名前の由来はアメリカの映画製作者のハル・ローチ及びHAL 9000から。
EVE(イヴ)
ある任務を帯びて地球に派遣された、ちょっとクールで感情豊かな性格の白く輝く美しい最新型ロボット。
WALL・Eの宝物の1つ、植物(人類・地球の将来を握る重要なアイテム)を見せられた途端に植物を収納し、休止状態になってしまう。
物質を分析するスキャナーを搭載し、武力行使が許可されているため右手には光線銃(ブラスター砲)を装備している。巨大な岩や船を吹き飛ばすなど、威力もなかなかのもの。
また、待機中や機能停止中は卵のような姿に変形する。その姿は「2001年宇宙の旅」において、ディスカバリー号内でコールドスリープしている船員が入っているカプセルを彷彿とさせる。
超真面目な性格でいつも任務の事ばかり考えており、「植物を艦長の元へ届ける」命令を忠実に守ろうとする。またやや乱暴な所もあり、何かある度に光線銃を発射している。当初はWALL・Eのことを全く意識していなかったものの、その一途さに徐々に惹かれていく。
物語中盤において、記憶再生装置(メモリー機能付きの視覚記録抽出装置)で機能停止中の映像を見て、彼がどれだけ自分に尽くしてくれたかを知る(この時、WALL・Eへの恋を覚える)。この出来事の後、WALL・Eがオートの攻撃を受け傷付くが、その時は植物を投げ捨てて(自らの任務を放棄して)彼の身を案じる優しさを見せた。この時点でWALL・Eを想う気持ちは強くなっており、地球に帰還した際は誰の手も借りることなくWALL・Eを修理した。
Extraterrestrial Vegetation Evaluator(宇宙からやって来た植物探査機)の略。
劇場パンフレットでは、性別は「女の子」と記されている。
また初回限定版DVD2Disc版の特典内で、EVEの趣味は「海辺を散歩すること」とされている。
艦長B・マクリー(Captain B. McCrea)
地球を捨て、宇宙生活を送る巨大宇宙船アクシオムの6代目艦長。
日々の仕事といえば、アクシオムのコンピュータが報告するアクシオムに異常の無いことの確認と、1日1回の艦内放送くらい。
しかし、EVEが持ち帰った植物をきっかけに、『仕事』や『何かを成し遂げること』に価値を見出だしてゆき、「故郷(地球)が問題を抱えている」として地球帰還を決意。そして最終的にはホバーチェアに頼らず自らの足で立ち、オートと戦って勝利を収めた。
操作マニュアルを「マヌエル」と呼んだり陸地や海を理解できないなど、艦長としては知識不足が目立つ。が、艦長室に軟禁されながらも、回線を繋ぎ換えて艦内に放送を流したり、メインカメラの性能上の弱点を突くなど、何度かオートを出し抜いており、知性と行動力はそれなりにあるようだ。
作中では最後まで名前は明かされていなかったが、ホログラム式の記念写真によると『B. McCrea』と言う名前らしい。
AUTO-PILOT(オートパイロット)
アクシオムの自動操縦装置。操舵輪のような姿をしている。
艦長に代わって、アクシオムの操縦から艦内のシステム管理まで、実質的にそのほとんどをコントロールしている。
作中の悪役で、アクシオムを決して地球に帰還させないと言う極秘任務を700年前から与えられている。
配下のGO・4と供にEVEが持ち帰って来た植物を、極秘任務のコードネーム『A113』に従いながら、徹底的に処分しようとするも、終盤艦長との激闘の末スイッチを自動から手動に切り替えられて敗北、ただの舵となった。
HAL 9000を搭載し、致命的なダメージを与える強力なスタンガンを武装している。ちなみに艦長との戦闘時は何の躊躇もなくスタンガンを使用していたため、ロボット三原則の類はプログラムされていないようである。
M・O(モー)
Microbe Obliterator(微生物除去機)の略。汚れの計測機能を持ち、あまりにも汚い物を発見すると頭部からサイレンライトが出てくる。エアロックに挟まれても潰れないどころか傷1つつかないなど、見た目と違ってかなり頑丈なようである。
地球からやって来た泥だらけのWALL・Eを綺麗にするために、後を執拗に追いかけ回す(このしつこさが結果的にWALL・EとEVEを救う事になる)。
これがきっかけでWALL・Eとの間に絆が深まり、やがて行動を共にするようになる。
本人もかなりの潔癖症らしく、顔を汚されると悲鳴を上げ、WALL・Eと握手する際も(一度綺麗に掃除した後にもかかわらず)わざわざ手を磨いてから改めて握手している。
ジョンとメアリー(John and Mary)
アクシオムで生活する一般市民。他の一般市民と同じく、全てをロボット任せにして、ただ生きているだけで、そのことに疑問すら抱かなかったが、WALL・Eと出会ったことで恋をする。
シェルビー・フォースライト(Shelby Forthright)
Buy N. Largeの社長、及び創設者で、それと同時に大統領でもあるらしい。
地球の清掃プロジェクトを実行させた張本人だが、楽観視が災いしてプロジェクトは失敗という事態に追い込まれてしまった。
その後、地球環境の正常化は不可能だと判断し、AUTOのみに極秘ファイルを転送。極秘任務のコードネーム『A113』、絶対に地球に帰還してはいけないと言う指示を与え、「今後全てのアクシオム内の全権をAUTOに任せる」という艦長を無視した指令によって、AUTOの反乱の原因まで作ってしまった。
700年前から記録された映像ファイルのみに登場しているため、現在は亡くなっている様子。
作中では、CGによるアニメーションではなく実写として登場している。

その他のロボット達[]

BIRD・E(バーディー)
ゴルフの対戦用ロボット。
中の一体だけ打球が止まらないと言うエラーがあった。
BRL・A(ブレラ)
プールサイドの日傘型ロボット。
中の一体だけ傘を閉じられないエラーがあり、後にWALL・Eと行動した。
傘は捕獲レーザーを反射するほどの強い弾力性になっている。
BUF・4(バッファー)
艦内掃除用ロボット。
BURN・E(バーニー)
Basic Utility Repair Nanotechnology: Engineer-Classの略。
アクシオムの修理用ロボット。中の一体だけWALL・EとEVEの活躍が原因で、修理中に誤って艦外に閉め出されてしまう。
彼の物語はDVDの特典映像になっている。
D・FIB(ディフィブ)
心室細動に陥った人を助ける除細動器型ロボット。「離れて」と音声を発する(原語版では「Clear」)。
中の一体だけ火災を起こすほど電力をコントロール出来ないと言うエラーがあり、後にWALL・Eと行動する。
FIL・R(フィラー)
ロボット及び機材専用水分補給用タンク型ロボット。
FIX・IT(フィックスイット)
アクシオムの修理用ロボット。
GO・4(ゴーファー)
SECUR・T達の主長ロボットで、AUTOの配下。
AUTOの指示により機能停止中のEVEから植物を盗むが、後にAUTOと艦長の乱闘中に加勢しようとしたが、逆に振り回されていた艦長に蹴り飛ばされて、ブリッジの窓から転落。
プールサイドに叩き付けられて破壊された。
捕獲レーザーと細いアームを搭載している。
GRAB・E(グラビー)
重い器物を運ぶ、クロー付きの運用ロボット。
HAN・S(ハンズ)
マッサージ用ロボット。
中の一体だけ腕を高速に振り回しながら暴走し、ボクサーのように相手に殴りかかると言うエラーがあり、後にWALL・Eと行動する。
SECUR・T軍団を全滅させるのに大活躍した。
L・T(リット)
小型照明用ロボット。
中の一体だけ暗所で遊ぶのが好きと言うエラーがあり、後にWALL・Eと行動する。
NAN・E(ナニー)
幼児保護用ロボット。
POW・R(パワー)
電力対処用ロボット。
PR・T(プリティ)
美容用ロボット。
中の一体だけ周囲にいる者を無差別に美容しまくると言うエラーがあり、後にWALL・Eと行動する。
REM・E(レミー)
ゴミ収集エリアなどのアクシオムの下部エリアに生息しているマウス(動物と機械)型ロボット。
存在理由は不明だが、機能停止中のEVEを再起動させるなど、少しだけ活躍した。
由来はもちろん前作に登場した主人公の名前から。
SAUT・A(ソテー)
料理用ロボット。
SECUR・T(セキュリティー)
AUTOの指示により起動する乗務員ロボット。
HAN・Sの暴走により全て破壊されるが、中の一体だけEVEがVN・GO救出の際、倉庫の中に閉じ込められる。
捕獲レーザーと指名手配ロボットの写真を撮影し、それを艦内中に公開して報告する機能を搭載している。
SERV・A(サーヴェイ)
SERV: AXIOM-Classの略。
ロボットや器物を運用するサービス用ロボット。
SPR・A(スプレー)
汚れたEVEを水飛沫で綺麗にした掃除用ロボット。
SR・V(サーブ)
テニスの対戦用ロボット。
中の一体だけサーブが止まらないと言うエラーがあった。
SUPPLY・R(サプレイヤー)声:テッサ・スウィガート
Spare Ultra Platonic Padron L. Yorth: Ranger-Classの略。
アクシオムの修理の指示、部品の供給をするロボット。
BURN・Eのショートムービーの助演。
THIRST・E(サースティー)
乗客達に飲み物を与えるサービス用ロボット。
TYP・E(タイピー)
秘書ロボット、及びエレベータ看守用ロボット。
WALL・Eとの出会いで手を振ると言う挨拶の仕方を覚えた。
VAQ・M(バキューム)
掃除機型の掃除用ロボット。
中の一体だけ吸引する度にくしゃみをすると言うアレルギー的なエラーがあり、後にWALL・Eと行動する。
VEND・R(ヴェンダー)
乗客専用の飲食運用ロボット。
VN・GO(ファン・ゴッホ)
色塗り専門ロボット。
中の一体だけあちらこちらにペンキで汚すと言うエラーがあり、後にWALL・Eと行動する。
ちなみに名前の由来は画家のフィンセント・ファン・ゴッホ。
WALL・A(ウォーラー)
Waste Allocation Load Lifter AXIOM-Classの略。
アクシオムから出たリサイクル不用品を圧縮して、艦外へ廃棄するためのロボット。
WALL・Eの派生種だと思われる。構造はWALL・Eとにているが、WALL・Eに比べて体が非常に大きく、録音装置や高熱レーザーなどの機能は省略されている。また、目はライトになっている。
多少は感情があるようで去っていくWALL・EとEVEに対して手を振っていた。
DVDの特別付録に追加されている未公開映像では、WALL・Eの頭を撫でるシーンが確認できる。


声の出演[]

の出演
役名 英語版 日本語版 フランス語版 ドイツ語版
ウォーリー ベン・バート 横堀悦夫 Philippe Bozo Timmo Niesner
イヴ エリサ・ナイト 園崎未恵 Marie-Eugénie Maréchal Luise Helm
艦長B・マクリー ジェフ・ガーリン 草刈正雄 Emmanuel Jacomy Markus Maria Profitlich
シェルビー・フォースライト フレッド・ウィラード 小川真司 Hervé Jolly Hans-Jürgen Dittberner
オート アンドリュー・スタントン

[1]|| 江原正士|| パトリック・オズモンド [2]|| Joachim Kerzel

モー ベン・バート 吉野裕行 Mark Lesser Bernhard Völger
ジョン ジョン・ラッツェンバーガー 立木文彦 Jean Francois Aupied Marco Kröger
メアリー キャシー・ナジミー さとうあい Brigitte Virtudes Almut Zydra
アクシオムコンピュータ シガニー・ウィーバー 小山茉美 Pascale Clark Ulrike Stürzbecher

その他出演者(日本語版)山野井仁小形満星野充昭杉野博臣世戸さおり宮寺智子竹村叔子奈良徹東條加那子水落幸子豊嶋真千子松山鷹志朝倉栄介斉藤貴美子遠藤舞アイドリング!!!

  • ウォーリーとイヴは「地球」「命令」「だめ、だめ」などはっきり喋った言葉のみ吹き替えられている(よく聞き取れないウォーリーの「here」や「Look」などは原語のまま)。モーについては最後の「行って、行って、行って」の一言のみ吹き替えられた。また乗客のガヤは一部原語版を流用している。

スタッフ[]

  • 監督:アンドリュー・スタントン
  • 製作総指揮:ジョン・ラセターピーター・ドクター
  • 製作:ジム・モリス
  • 原案:アンドリュー・スタントン、ピーター・ドクター
  • 脚本:アンドリュー・スタントン、ジム・リードン
  • プロダクションデザイン:ラルフ・エグルストン
  • 音楽:トーマス・ニューマン
  • サウンドデザイン:ベン・バート
  • 実写パートSFX:インダストリアル・ライト&マジック

主な受賞[]

  • 第80回ナショナル・ボード・オブ・レビュー:アニメ映画賞
  • 第34回ロサンゼルス映画批評家協会賞:作品賞
  • 第13回サテライト賞:アニメ映画賞
  • ボストン映画批評家協会賞:作品賞、アニメ映画賞
  • シカゴ映画批評家協会賞:作品賞、アニメ映画賞、脚本賞、作曲賞
  • 第74回ニューヨーク映画批評家協会賞アニメ映画賞
  • ヒューストン映画批評家協会賞:アニメ映画賞、作曲賞
  • 第66回ゴールデングローブ賞:アニメ賞
  • 第81回アカデミー賞長編アニメ映画賞
  • 第35回サターン賞アニメ映画賞
  • 映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第21位
  • 第14回アニメーション神戸賞作品賞・劇場部門
  • 東京国際アニメフェア2010・第9回東京アニメアワード優秀賞海外劇場部門

音楽[]

サウンドトラック (Walt Disney Records/Music Composed by Thomas Newman, Peter Gabriel)
  1. 日曜日は晴着で(Put On Your Sunday Clothes/マイケル・クロフォードen:Michael Crawford))
  2. 西暦2815年(2815 A.D.)
  3. ウォーリー(WALL-E)
  4. 宇宙船の着陸(The Spaceship)
  5. イヴ(EVE)
  6. 探査(Thrust)
  7. 二人でプチプチ(Bubble Wrap)
  8. バラ色の人生(La Vie En Rose/ルイ・アームストロング
  9. 壊れたカメラアイ(Eye Surgery)
  10. イヴの異変(Worry Wait)
  11. はじめてのデート(First Date)
  12. 連れ去られたイヴ(EVE Retrieve)
  13. 宇宙船アクシオム号(The Axiom)
  14. 巨大企業BNL(BNL)
  15. 外来汚染物質(Foreign Contaminant)
  16. 修理室(Repair Ward)
  17. 快適な生活(72 Degrees and Sunny)
  18. タイピング・ロボット(Typingbot)
  19. 艦長のお仕事タイム(Septuacentennial)
  20. ゴーファー(Gopher)
  21. ウォーリー危機一髪(Wall-E's Pod Adventure)
  22. 宇宙空間でダンスを(Define Dancing)
  23. 夜のプールサイド(No Splashing No Diving)
  24. 無償の愛(All That Love's About)
  25. お掃除ロボットM-O(モー)(M-O)
  26. 命令 A-113(Directive A-113)
  27. 反乱!(Mutiny!)
  28. 傷ついたウォーリー(Fixing WALL-E)
  29. 危険なロボット(Rogue Robots)
  30. 太っちょ人間大行進(March of the Gels)
  31. アクシオム号は大パニック!(Tilt)
  32. ホロディテクター(The Holo-Detector)
  33. ハイパージャンプ(Hyperjump)
  34. ウォーリーを救え!(Desperate EVE)
  35. 消えた心(Static)
  36. ほんの一瞬のこと(It Only Takes A Moment/マイケル・クロフォード
  37. ダウン・トゥ・アース(Down To Earth/ピーター・ガブリエル
  38. ホライゾン 12.2(Horizon 12.2)
第81回アカデミー賞にて、作曲賞・歌曲賞にノミネートされている。)
その他楽曲(予告編挿入曲等)
  • Central Services/The Office:『未来世紀ブラジル』より
  • 大脱走のテーマ曲
  • At Last:Etta James(エタ・ジェイムズ)

豆知識[]

ウォーリー
  • ウォーリーは太陽電池で動いているが、充電完了時もしくは再起動した時の起動音がMacintoshの起動音である。
  • ウォーリーがiPodを使って動画を再生しているシーンがある。なお、ビデオテープを鑑賞しているシーンはiPodの液晶画面を拡大スクリーンに投影してテレビの代わりにしている模様。
  • ウォーリーお気に入りのビデオは、ベータマックス規格で、テープはEDベータ、もしくはベータカムである。
  • ウォーリーが停止中のイヴとテレビゲームで遊んでいるシーンがあるが、ここで遊んでいるゲームはポン (PONG) という世界で2番目に作られ、世界で初めてヒットを記録したアーケード(業務用)ゲームとしてよく知られているものである。また、PONG は、ピクサー会長のスティーブ・ジョブズゆかりのゲームでもある。
  • 公開当時、ウォーリーのその顔が、映画『ショート・サーキット』のナンバー・ファイブに似ていると話題になった。
イヴ
  • 劇場パンフレットではイヴの身体は「iPodがロボットになったような美しさ」との記述があるが、イヴのデザインはiPodのデザイナーであるジョナサン・アイブが手がけている。
  • イヴが地球の空に高速で飛ぶときに、プラントル・グロワート・シンギュラリティという現象が発生する。
  • イヴが最初にウォーリーに「(あなたに与えられた)指令は?」と話しかける時の言語は、ドイツ語→日本語→スワヒリ語→英語の順になっている。ただし、日本語吹き替え版では日本語と英語の順序が逆になっている。
音源
  • オートの英語版の声は、Macintoshの音声合成ソフトであるMacinTalkで作成されている。
  • ウォーリーとモーの英語版の声を担当したベン・バートは、スター・ウォーズの音響エンジニアを勤めており、R2-D2チューバッカの声も作成している。
          • このため、DVD特典映像のスタッフ解説中に、イブにチューバッカ語を喋らせるよう嘆願し、1語だけ叶えられたとの解説がある。
  • 風の音は、ナイアガラの滝の音から作られた。
  • ゴキブリのHALの鳴き声は、アライグマの鳴き声の早回しを加工している。
その他
  • アクシオムとイヴはそれぞれノアの方舟とその話に出てくる鳩のメタファーである[3]
  • 2001年宇宙の旅』からのオマージュが多く、例えば艦長が2本足で立ち上がる際のBGMとしてリヒャルト・シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』が鳴り響く。
  • ウォーリーの集めた宝物の中に、過去のピクサー作品のキャラクターである、レックス、マイク・ワゾウスキーがいる。また、廃墟のゴミの山の中に、同じく過去作品のどこかに必ず写っているピザ・プラネットのトラックがある。
  • 作中の地球はゴミで埋め尽くされ、定期的に巨大な砂嵐が吹き抜ける荒涼とした世界である。植物は冷蔵庫に保存された種子から発芽した芽しか存在せず、生物もゴキブリのHAL以外は皆無であるとみられる。しかしアクシオムが地球に帰還した際には既に人間にも適応可能な環境になっており、無数の植物が生えていた。大気圏外にはスペースデブリと化した人工衛星に覆い尽くされ、BNL社の宇宙船以外の接近及び脱出は困難となっている模様。なお、地上及び月面の施設は全て放棄されているが、一部の風力発電所若しくは原子力発電所は稼働状態にあるようで、BNL社のコマーシャルが流れるスクリーンは動く物体の接近に合わせて作動し続けている。
  • ウォーリーがイヴを回収した宇宙船にしがみついて地球を脱出するシーンでは、スペースデブリとなった人工衛星の中にスプートニク1号が混じっており、ウォーリーの頭部に最後まで張り付いていた。月面にはアポロ15、16、17号のいずれかの物と思われる月着陸船下降段と星条旗月面車が残存している様子が描かれている。地上にはBNL社のロゴが入ったアポロ宇宙船司令船が残っている。
  • 作中序盤の描写から、アクシオム艦は複数あると推測されるが、本作では1隻しか登場しない。
  • アクシオム内部は非常に清潔な環境を保たれており、ただの土ですら「外来の汚染物質」扱いされている。
  • アクシオムで生活している人々はあらゆる身の回りの世話全てをロボット任せにしており、ホバーチェアと呼ばれる椅子に座って自分は一切動くことなく、会話も(遠近に関係なく)全てモニター越し。全員が全く同じデザインの服を着用しており、ボタン一つで自由に色が変わる(基本色は赤)。
  • アクシオム艦の歴代艦長はいずれも在任期間が150年近くに達している。アクシオム艦に搭乗している人類は、肥満化し運動能力こそ落ちているものの、非常に高度な医療技術で長寿を獲得している模様である。
  • 歴代艦長のホログラム写真は世代を重ねるに連れてAUTOが大きく撮影されておりAUTOの影響力拡大を暗喩している。
  • 2006年の映画「カーズ」で登場した「リークレス」という企業が存在する。
  • 吹き替え版では、作中に映像として登場する英字名称や英文(看板など)は、字幕で横に訳を表示する一般的な手法を用いず、その部分の映像自体がその吹き替え言語にあわせたものに差し替えられている。これは本作に限らず、他のPIXAR作品でも同様に行われている。
  • エンドロール後のピクサーのロゴタイトルでは、おなじみのルクソーJr.の電球が切れてしまったのをウォーリーが現れて交換してやり、さらにロゴの「R」の字を倒してしまい代わりに自分がRの格好をするというコントが加えられている。
  • 上記の交換された電球は、切れた電球が白熱球だが、ウォーリーが持ってきたものは蛍光管タイプである。ルクソーJr.が正面を向くと中の蛍光管のラインが見える。
  • エンドロールにて「ジャスティン・ライト」の追悼シーンが存在する。ライトは1981年3月8日カリフォルニア州サクラメント出身ながら2008年3月18日にピクサーの本社所在地であるカリフォルニア州エメリービルで27歳という若さで亡くなった。これによりカーズのジョー・ランフト追悼シーンから3作品連続でスタッフ追悼シーンが存在する。
  • 本作より、最初のオープニングが眠れぬ森の美女の城verからシンデレラ城verに変更となった。

脚注[]

  1. Macintoshに搭載されていた音声合成プログラム。en:PlainTalk#MacInTalk 2参照
  2. Mr.インクレディブル日本語でもボムボヤージュの声として採用(これもフランス語流用。)
  3. テンプレート:Cite web

関連項目[]

  • A113 - カリフォルニア芸術大学出身のクリエイター達の手掛ける作品に見られる仲間内ジョークである。
  • しらいしろう - 小学館の学年誌にて本作の漫画化を担当した。
  • スプートニク1号 -ウォーリが宇宙船にしがみついて宇宙へ飛び立った際にぶつかった人工衛星とアクシオム号の館長室の棚に置いてある置物として登場。
  • 26世紀青年 - 2006年製作のコメディ映画。日本では2008年「20世紀少年」×「WALL・E」÷2=「26世紀青年」!?というキャッチフレーズでDVDが発売された。
  • 未来世紀ブラジル
  • 2001年宇宙の旅

外部リンク[]

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