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Hong Kong Disneyland 1367.2

香港ディズニーランドのパレードにお目見えするダンボ

320th Air Refueling Squadron

第320空中給油飛行隊の公式記章に描かれたダンボ

ダンボ』(原題:Dumbo)は、1941年、ディズニー制作のアニメーション長編映画作品。またその主人公である子象の名前。アメリカでは1941年10月23日に公開している。日本では『空飛ぶゾウ ダンボ』という題名で1954年3月12日に公開された。

ストーリー 編集

サーカスのジャンボのもとに、コウノトリが一匹の赤ちゃん象を届ける。その子象はとても可愛らしかったが、唯一耳が大きいことが他の象との違いであった。ジャンボはその子象にジャンボ・ジュニアと名づけたが、他の象達に耳のことを笑われ、ダンボとあだ名されてしまう。

それでもジャンボは愛情をたっぷり注ぎ、可愛い我が子ダンボを大切に育てた。ある日、サーカスを見に来た子供にダンボがイタズラされているのを見て、ジャンボはたまらずその子供をお仕置きする。サーカス団員がそれを止めに来るが、興奮したジャンボは思わず団長を投げ飛ばしてしまい、凶暴な象として檻に入れられてしまう。

耳が大きいだけで化け物扱いされたダンボは誰にも慰めてもらえず、生まれた直後から母親から引き離されるという苦しさの中から、悲しみのどん底に落ちる。これを放っておけなかったサーカス団員のネズミ、ティモシー(チモシーマウス)はダンボを助けるため、ダンボをサーカスのスターにすることを提案する。象のピラミッドの頂上へジャンプさせるショーを思いつくが耳を踏んで突撃し失敗。テントはずたずたに壊れたことで、ダンボはピエロにされてしまう。

失意の中、お酒が入った水をダンボとティモシーは誤って飲んでしまい、酔っ払って踊るピンクの象の夢を見る。そして、翌朝。目が覚めると2人は木の上で眠りこけていた。それがきっかけで、ティモシーはダンボが耳を翼代りにして空を飛べることに気がつき、ダンボを空から飛び立たせようとするが、木の上に住むカラス達からも嘲笑われる。ダンボの哀れな身の上を激白してカラスの浅はかな行いに憤るティモシーの言葉に胸打たれたカラス達は改心し「空を飛べるようになれる魔法の羽」をダンボに授けた。魔法の羽を鼻先で握り締めたダンボは、促されるまま崖から飛び降り見事大空へと飛び立つ。

そして、サーカスのピエロショーの舞台に再び立ったダンボは飛び降りる最中に魔法の羽を飛ばしてしまうも、それは実はただの羽でカラス達がダンボを励ますためのおまじないであった。本当に空を飛べたダンボは大勢の観客やサーカスの面々の前で華麗な飛行を披露した。無事ショーを成功させたダンボはサーカスの花形スターとなり、母親とも再会を果たし、カラス達に別れを告げてサーカスの向かう次の街に旅立つのだった。

キャラクター 編集

ダンボ(Dumbo)
大きな耳を持つの赤ちゃん。性別はオス。劇中では言葉は発しない。サーカスでは耳を馬鹿にされ、母親と離ればなれになったうえピエロにされ笑いものになるなど辛い日々を送るが、耳を翼のように活かし空を飛べるようになり、サーカスのスターになって活躍する事となった。耳には100万ドルの保険が懸けられた。
ジャンボ(Mrs. Jumbo)
ダンボの母親。ダンボのことで周囲から嘲笑を受けつつも母親として愛情いっぱいに育てることを決意する。サーカスに遊びに来たいたずらっ子がダンボをいじめたため、懲らしめようとするもの結果的に暴れてしまい檻に入れられてしまう。その後、ダンボがショーを成功させてスターとなったことで檻から出され、無事ダンボと再会する。
ティモシー(Timothy Q. Mouse)
鼓笛隊の格好をしたネズミ。帽子の中に好物のピーナッツを携帯している。ダンボを馬鹿にした象たちをびびらせた後にダンボを励ましたことでダンボの親友となり、彼を勇気付けスターにするために奔走する。ダンボと共にお酒に酔っ払ったうちに、いつの間にか木の上で寝ていたことから、ダンボが空を飛べることに気付く。終盤ではダンボのマネージャーとしてハリウッドとも契約した。
メイトリアーク、キャティ、ギグルズ、プリシー(Matriarch、Catty、Giddy、Prissy)
ジャンボのサーカス仲間であるおばさん象たち。全員嫁入り前。耳が大きいだけでダンボを化け物扱いして毛嫌いし、仲間外れにする。ダンボのせいでサーカスで失敗して大怪我をする事も。ネズミが苦手な模様(欧米では、鼠が象の鼻に入って窒息させるという話がある)でティモシーに驚いていた。何かと不平不満が多く、自分達をこき使う団長を嫌っている。その後、スターとして成功したダンボを認めるようになる。
サーカス団長(Ringmaster)
サーカスのリーダーで、サーカス列車では常に車掌車に乗っている。小太りの中年男性。口ひげをはやしている。サーカスを大きくするために色々考えるが、ティモシーいわく当たった試しがない。
ケイシー・ジュニア(Casey Junior)
蒸気機関車だが、今作ではサーカスで使用する列車として、テーマソング(Casey Junior)と共に走る。ダンボが人気者になったお祝いに専用車両が作られる。
コウノトリ(stork)
赤ちゃんを運ぶコウノトリ。序盤で登場。

キャスト 編集

  • ディズニーからソフトで発売されている日本語吹き替えは、ポニーバンダイ版が収録されている。
キャラクター名 原語版声優 日本語吹き替え
1954年初公開版 1983年再公開版 ポニー・バンダイ版 TBS放送版
ティモシー・マウス エドワード・ブロフィ 坊屋三郎 三田松五郎 牛山茂 井上順
ジャンボ ヴェルナ・フェルトン 丘さとみ 眞理ヨシコ 磯辺万沙子 松田敏江
メイトリアーク 大坪日出代 瀬能礼子 久保田民絵 丹下キヨ子
団長 ハーマン・ビング 古川緑波 阪脩 内田稔 森山周一郎
コウノトリ スターリング・ホロウェイ 三木鶏郎 はせさん治 関時男 熊倉一雄
キャティ ノリーン・ガミル 七尾伶子 牧野和子 北城真記子 清川虹子
ギグルズ ドロシー・スコット 田村淑子 太田淑子 一柳みる 小原乃梨子
プリシー サラ・セルビー 安双三枝 小宮和枝 下川久美子 麻生美代子
ジム・クロウ(リーダーカラス) クリフ・エドワーズ 二又一成 安西正弘 吉田孝 山田栄子
牧師カラス ホール・ジョンソン 永井一郎 伊沢弘 中村雄一 大竹宏
眼鏡カラス ジム・カーマイケル 阪口大助 山崎哲也 橋本友之 千葉繁
帽子カラス 石塚運昇 島田敏 吉水慶 山口勝平
デブカラス ジェームズ・バスケット うえだゆうじ 永井寛孝 片岡弘鳳 滝口順平
ボボ(いたずら子象) フロイド・ゴットフレッドソン 三輪勝恵 松井範雄 土井美加 和田アキ子
スミッティー(いたずら少年) マルコム・ハットン 安達忍 作間功 後藤真寿美 亀井芳子
ジョー(道化師) ビリー・ブレッチャー 早野敏郎 槐柳二 西本裕行 山崎唯
ケイシー・ジュニア マーガレット・ライト 肝付兼太 うえだゆうじ 青柳隆志 具志堅用高
ダンボ ケイティ・フィネラン - - 竹内順子 大場久美子
ナレーター ジョン・マクリーシュ 竹脇昌作 村越伊知郎 小山武宏 黒柳徹子
  • 1954年版による公開:1954年 (大映)、1967年 (ウォルト・ディズニー)、1974年 (ブエナ・ビスタ)
  • 1983年版による公開:1983年 (東宝)
  • TBS版による放送:1978年10月6日19:30-20:55「ディズニースペシャル」

スタッフ 編集

映像制作 編集

製作 ウォルト・ディズニー
原作 ヘレン・アバーソンハロルド・パール
脚本 ジョー・グラントディック・ヒューマービル・ピートオーリー・バタグリアジョー・リナルディジョージ・スターリングウェッブ・スミス
脚本監修 オットー・イングランダー
音楽 オリヴァー・ウォーレスフランク・チャーチル
オーケストレーション エドワード・プラム
キャラクター・デザイン ジョン・P・ミラーマーティン・プロヴェンセンジョン・ウォルブリッジジェームズ・ボドレロモーリス・ノーブルエルマー・プラマー
作画監督 ダンボ ウォード・キンボールジョン・ラウンズベリービル・ティトラ
ケイシージュニアウォード・キンボール
ティモシー フレッド・ムーアウォルフガング・ライザーマン
コウノトリ アート・バビット
フランク・トーマス
レイアウトチェック ドン・ダグラディアル・ジンネン
原画 エリック・ラーソンヒュー・フレイザーハワード・スウィフトハーヴィー・トゥームズドン・タウスリーミルト・ニールレス・クラークヒックス・ローキークロード・スミスバーニー・ウルフ
レイ・パターソンジャック・キャンベルグラント・シモンズウォルト・ケリージョシュア・メダードン・パターソンビル・シャルサイ・ヤングアート・パーマー
美術監督 ハーブ・ライマンケン・オコーナーテレル・スタップアーネスト・ノードリディック・ケルシーチャールズ・ペイザント
背景 クロード・コーツアル・デンプスタージョン・ヘンチジェラルド・ネヴィアスレイ・ロックレムジョー・スターリー
撮影 ボブ・ブロートン
録音 ウィリアム・E・ギャリティ
音響効果 ジム・マクドナルド
特殊音響効果 Sonovox
編集 ロイド・L・リチャードソン
助監督 リチャード・ライフォードラリー・ランズバーグ
演出 ノーム・ファーガソンウィルフレッド・ジャクソンビル・ロバーツジャック・キニーサム・アームストロング
監督 ベン・シャープスティーン
制作 ウォルト・ディズニー・プロダクション

日本語吹き替え制作 編集

≪1954年版≫

総指揮 ジャック・カッティング
製作 田村幸彦
監督・脚本 高瀬鎮夫
音楽監督 三木鶏郎
録音 日本ビクター

≪1983年版≫

総指揮 ブレーク・トッド
翻訳・演出 金田文夫
訳詞 海野洋司
録音 東亜映像録音株式会社
コーラス ミュージック・クリエイション

≪ポニー版・バンダイ版≫

脚本翻訳 トランスグローバル
演出 山田悦司
音楽演出 近衛秀健
整音 杉原日出弥
録音スタジオ 紀尾井町スタジオ
録音制作 トランスグローバル
プロデューサー 岡本企美子
日本語版制作 DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.

挿入歌 編集

  • コウノトリにご用心 Look Out for Mr. Stork
  • ケイシー・ジュニア Casey Junior
  • 人夫の歌 Roustabouts
  • 私のベビー Baby Mine
  • ピンク・エレファンツ・オン・パレード Pink Elephants on Parade
  • 道化師の歌 Hit the Big Boss (For a Raise)
  • もし象が空を飛べたら When I See an Elephant Fly
  • さあ、またサーカスの日がやってきた It's Circus Day Again!

メモ 編集

  • 耳の大きな人物に対し揶揄する意味で「ダンボ」という言葉が用いられることもある。
  • マンガなどで聞き耳を立てている状態を表現するとき、耳を大きく描くことがある。このことから、聞き耳を立てることを「耳をダンボにする」などと表現することがある。
  • 日本では、公開当時1954年3月12日から約5ヵ月後の同年8月9日に「ファン・アンド・ファンシーフリー」が公開されている。
  • 2010年に発売されたスペシャルエディションでは、未公開シーンが収録された。

関連項目 編集

外部リンク 編集