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バグズ・ライフ』(原題:A Bug's Life)は、ディズニー&ピクサーにより制作された1998年のアメリカのフルCGアニメーション映画である。ピクサー作品全体(短編含む)では8作目の作品であり、ディズニー・オン・アイスで2001年日本公演作品『センテーニバル』登場作品の一つでもある(ディズニー・オン・アイスで登場したピクサー作品としては2番目)。同時公開短編は『ゲーリーじいさんのチェス』。2020年のバグズ・ライフ2の続編にされるの公開します。

概要 編集

トイ・ストーリー」のスタッフによるピクサー第二作。誕生のきっかけは「トイ・ストーリー」制作が大詰めを迎えたある日の昼食中の某スタッフの会話である。それから、虫の生態リサーチングをし、その99パーセントを忘れ、 キャラクターの性格を堀りさげることに力を注いだ。今作の誕生はイソップ童話をヒントにした。製作に当たっては「トイ・ストーリー」の十倍もの処理能力を持った最新式コンピュータが採用され、霧や雨、稲妻や炎、キャラクターの動きなどがよりリアルに表現できた。(以上、偕成社刊 ディズニーアニメ小説版28「バグズ・ライフ」より)

日本では1999年3月より全国で吹き替え版と字幕スーパー版が拡大公開された。
日本でのセルビデオ出荷本数は120万本[1]

ストーリー 編集

とある高原の池に浮かぶアリの島、アント・アイランド。例年の様に夏に一度島に現れ、それから秋までにアリたちに食料を集めさせるという難仕事をさせるバッタのホッパーたち。そんな中、危険な発明ばかりを行ったことで国民から「歩く災難」とされていたアリのフリックが、新たに発明した刈り取り機の失敗で集めた食料を川に流してしまう。フリックは責任をとるため、ホッパーたちに立ち向かう「用心棒」を探しに、歩きで数週間もかかる虫たちの都会に向かうという、アリ達にはとても無茶だともいえる約束をした。

一方、郊外の草畑の中では客達にバカにされ、帰られてしまったり、返金要求をされる等、いまいちパッとしないサーカス団のライブが行われていた。そんな中、ある事故で団長のP.T.フリーが全身に火傷を負ったため、団員の全員を解雇する。

その夕方、解雇された団員達はトレーラーハウス下の都会の居酒屋で別れを惜しむ会をしていた。何週間も都会を探す旅をしたフリックはサーカス団員達を見つけ、彼らをアント・アイランドへ連れ帰る。フリックを芸人のスカウトマンだと勘違いしていた団員たちは逃げだそうとするが、女王の次女であるドット姫を助けたことで国民からの信頼を得る。果たして彼らが活躍するときは来るのか…。

キャラクター 編集

主要キャラクター 編集

フリック
声 - デイブ・フォーリー
アント・アイランドに住む青年のアリ。ちょっぴりドジで、数々の変わった発明をするが大半は空回りに終わる。しかし、まっすぐな信念を持ち、「役に立ちたい」という人を思いやる気持ちも持っている。アッタ姫に自らの提案した用心棒のスカウトマンに任命され、都会へ用心棒探しに行くことに。じつはアッタ姫に好意を寄せている。
後にハイムリックと共にミニサイズで『トイ・ストーリー2』NG集にゲスト出演し、『カーズ』ではフォルクスワーゲン・バグ(ビートル)になって出演。『トイ・ストーリー2』でのゲスト出演した際、彼は主人公コンビとしてのツッコミ役を担当していた。

バッタ一味 編集

ホッパー
声 - ケヴィン・スペイシー
各地を放浪するゴロツキバッタ達のリーダー。片目の色が違うのは鳥につつかれて失明したからであり、それ以来鳥が大の苦手。持論の「アリは食べ物を集め、その食べ物をバッタが食べる」という自然の摂理を盾に、初夏になるとアント・アイランドを仲間たちと共に訪れ、用意された大量の食べ物を食い散らかしていた。荒々しい性格の持ち主だが、リーダーとしての統率力はなかなかのもので頭もよく、自分達より数の多いアリ達が団結して自分達に戦いを挑んでくることを危惧している。
モルト
声 - リチャード・カインド
ホッパーの弟。ホッパーと同じゴロツキバッタ集団に属している。冷酷かつ荒々しい兄とは対照的に、お調子者でおしゃべりでどこか憎めないバッタ。亡くなった母親の遺言があるため、ホッパーに殴られたことがない。口癖は「ゴメンね」。
サンパー
声 - フィル・プロクターフランク・ウェルカー
ホッパーの手下。普通のバッタと違って、怪物のように凶暴な性格。非常に痩せこけていて、飢えているようにも見える。

アント・アイランドの住民 編集

女王
声 - フィリス・ディラー
アント・アイランドの老女王。経験豊富で統率力も高く、国民からの信頼も厚い。しかし引退を考えており、次期女王に長女のアッタ姫を任命するつもりである。
アッタ姫
声 - ジュリア・ルイス=ドレイファス
アント・アイランドの王女。的確な判断や国を守るための任務を果たすよう努力しているが、自信を持つことができずに苦悩している。しかし聡明で美しく、国民の信頼を得ていることも事実。王国を脅かすバッタ達と戦うために、フリックを用心棒探しに任命した(本当はトラブルばかりを起こすフリックを厄介払いする為)。
ドット姫
声 - ヘイデン・パネッティーア
アッタ姫の妹。フリックの発明品の価値を認める唯一の存在。身体は小さくて華奢だが、自分の倍以上の背丈を持つバッタに立ち向かうことのできる気の強いアリ。小さな羽で飛ぼうとするが、なかなか上手く飛べないでいる。女王やアッタ姫も彼女を幼すぎるとして社会から引っ込ませようとするが、実は子供アリ隊ブルーベリーズの最年少リーダーである。
Mr.ソイル
声 - ロディ・マクドウォール
アント・アイランドの統治議会議員。
フローラ先生
声 - エディ・マクラーグ
アント・アイランドの健康福祉局のおばちゃん。

サーカス団の虫達 編集

スリム
声 - デヴィッド・ハイド・ピアース
ナナフシ。サーカスの道化。舞台俳優を目指しているが、サーカスでの役回りが「小道具」に近いことを気に病んでいる。
ハイムリック
声 - ジョー・ランフト
バイエルン出身で食いしん坊のイモムシ。サーカスでは道化師をしているが、客の食べものを欲しがるので受けは良くない。
『トイ・ストーリー2』NG集にて、フリックと共にゲスト出演した。その際では主人公コンビでのボケ役という立場である。又、『トイ・ストーリー2』本編でもフィギュアとして「アルのトイバーン」店内に彼が6人程の人数で置かれてあり、『カーズ』のジョー・ランフト追悼シーンでも登場した。
フランシス
声 - デニス・リアリー
テントウムシ。サーカスの道化でジャグリングもお手の物。容貌からメスと思われがちだが実はオス。そのコンプレックスからか、口が悪い。
マニー
声 - ジョナサン・ハリス
老マジシャンのカマキリ。昔は有名なマジシャンだったらしいが、今では客にバカにされ、ロクに手品をしたことがない。ジプシーの夫。
ジプシー
声 - マデリーン・カーン
マニーのアシスタントをつとめる。背中に鳥の嫌がる目玉模様をもつ。マニーの妻。
ロージー
声 - ボニー・ハント
未亡人の蜘蛛。素早く糸を張ることができる。面倒見が良く人情にも厚い。姉御肌で人望もあり。ディムとタッグを組んであり、彼の母親代わりという存在である。
ダック&ロール
声 - アンドリュー・スタントン
マイケル・マクシェイン
皮肉屋の双子のダンゴムシ。眉の繋がっているほうがロール。
ハンガリー出身のためP.T.が団員全員を解雇する際に発した「You Fired!」(日本語では「お前クビ!」)以外は英語が話せず、他の仲間たちは意思疎通に苦労しているが、本人達は気にしていない様子。後にホッパー達の前で芸を披露し気に入られる。ちなみに、ハンガリー語部分は全て原語版流用。『トイ・ストーリー2』ではハイムリック、ディムと共に「アルのトイバーン」店内に彼らのフィギュアが複数の数で登場している。
ディム
声 - ブラッド・ギャレット
大柄だが臆病なカブトムシ。サーカスではロージーと組んでやる猛獣ショーで、猛獣役をしている。『トイ・ストーリー2』ではハイムリック、タック&ロールと共に「アルのトイバーン」店内に彼のフィギュアが複数の数で登場している。
P.T.フリー
声 - ジョン・ラッツェンバーガー
今一ぱっとしないサーカス団の団長を務めるシルクハットを被ったノミ。金にがめつく、儲かるためならなんでもし、自分の身の危険もいとわない。一度とある事故で全身に火傷を負い、サーカス団員の大半を解雇する。ちなみに、フリーの英語表記は「FLEA」であり、これは「ノミ」の意味である。

その他 編集

声 - フランク・ウェルカー
アント・アイランドの近場に巣を構える赤い小鳥。メス。

演出 編集

  • エンディングでは劇中の情景とNGシーン集を表示している。だが採用されなかったCGという事では無く、実写映画のNGシーン集を模して(CGのキャラがセリフ忘れや演技をミスする等)製作されており、以降のピクサー作品では『トイ・ストーリー2』『モンスターズ・インク』で同様な手法が採られている。劇中の情景表示は『ファインディング・ニモ』でも同様な手法が探られている。
    また、NG集では仕掛け役がそれぞれ設定されている。
NG集の仕掛け役
『バグズ・ライフ』 - アッタ姫
トイ・ストーリー2』 - ウッディ
モンスターズ・インク』 - ロズ
  • 『モンスターズ・インク』を除いたDVD・ブルーレイ版ではクレジット無しのNG集も収録されてある。
  • 『モンスターズ・インク』のブルーレイ版では独自のクレジットに置き換えられていたが、ブルーレイ版専用の特典としてクレジット無しのNG集が収録された。又、WOWOWで『モンスターズ・インク』が初放送された時も独自クレジットだったが、その後の放送ではNG集が収録されているバージョンで放送された。
  • 尚、『ファインディング・ニモ』よりNG集が廃止された理由は「ギャグがワンパターンになりかけていたから」との事である。(『ファインディング・ニモ』DVDでのオーディオコメンタリーより)

日本語吹き替え版キャスト 編集

ウォーリー』のウォーリーやイブ、モーとゴーファーの多くのキャラクター、『ベイマックス』のゴー・ゴーでも適用されている。(ほかにも、当作のホッパーにも原語版が混ざっている部分がある)又、今作からは、その他の声の出演者のクレジット表記制度と、日本語版製作者「DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL,INC.」の文字表記が始まった。

ディズニーパークのバグズ・ライフ 編集

テーマエリア 編集

バグズランド」(a bug's land
ディズニーランド・リゾートディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーにある、バグズ・ライフをモチーフにしたテーマエリア。バグズ・ライフ・ザ・ライドのアトラクションやレストランなどがある。

アトラクション 編集

イッツ・タフ・トゥ・ビー・ア・バグ!」(It's Tough to Be a Bug!)
上記のバグズランドとウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートディズニー・アニマル・キングダムにあるシアタータイプの3Dアトラクション。虫の臭いや虫が動いているのを感じられる。
バグズランドのアトラクション
バウンティフル・バレー・ファーム
フリックス・フライヤーズ
フランシスのレディーバグ・ブギ
ハイムリックのチューチュー・トレイン
プリンセス・ドット・バドル・パーク
タック&ロールのドライブ・エム・バギーズ

トリビア 編集

脚注 編集

  1. 日経BP社技術研究部 『進化するアニメ・ビジネス―世界に羽ばたく日本のアニメとキャラクター』日経BP社、2000年、42頁。ISBN 4822225542

スタッフ 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集