『モンスターズ・ユニバーシティ』(モンスターズ・ユニバーシティ、Monsters University) は、2013年に公開されるアメリカ合衆国のコンピュータアニメーション3D映画。前作『モンスターズ・インク』の続編であり、マイクとサリーの大学時代を舞台に冒険が幕を開ける。
登場人物[]
- ジェームズ・P・サリバン(サリー)
- 240センチの巨体に2本の角、紫斑点のある青緑の毛むくじゃらの姿が特徴。しかし性格は温厚である。
- マイク・ワゾウスキ(マイク)
- サリーの親友。見かけは一つ目で、緑のボールから手足が生えたような体つき。漫才コンビで例えれば、サリーがボケ役でマイクが突っ込み役(ノリ突っ込みが多い)。
- ランドール・ボッグス
- 外見は8本の手足を持つ紫色のトカゲのようなモンスター。カメレオンのように体色を周囲の風景と同化させ、まるで消え去ったかのように見せる能力を持つ。
- ドン・カールトン
- 勤勉真面目な「社会人学生」。元々セールスマンだったが、経済的に苦しくなりスキル取得のためMUに入学する。セールススキルで囮を買って出、サリーのマイク救助に貢献する。コンピュータ科学部。手が吸盤なので壁や天井に張り付くことができる。ウーズマ・カッパの部長。
- スコット・スクイブルス(スクイシー)
- 肌色の肌をした五つ目のモンスターでサリーとマイクの1学年上の2年生であり恥ずかしがりやで影が薄く気づかれないことが多いが後にそれを生かすようになる。優しく物静かな性格。昔は怖がらせ屋になる夢を持っていた。ウーズマ・カッパの寮は彼の実家を利用している。学部は不明。
- アート
- 足が長く紫の毛むくじゃら姿が特徴なモンスター。能天気で天然な性格で飄々した言動が特徴的で、素性は全て謎。予想外の戦法で相手を打ち負かす実力を持つ。ニュー・エイジ哲学部。刑務所に入っていた過去を持つ[1]。
- ペリー兄弟(テリとテリー)
- 一つの体で合体している双子の一つ目モンスター兄弟。背が低い方が弟のテリ、背が高い方が兄のテリー。性格は正反対で、口喧嘩が絶えないが後にチームワークの大切さを知り、協力し合うようになった。テリはダンス学部で、テリーは英語学部。
- ジョニー・ワーシントン
- 大きな角の芽えたモンスター。全権を握る王のようにメンバーを統括する。小さな体のマイクのことを馬鹿にする。サリーに愛想良く接していたが、成績が芳しくなくなった様子から態度が変わり、サリーが試験不合格になってからは、掌を返したように冷たく接するようになる。もちろんロアー・オメガ・ロアーに来ることも拒絶した。パーティーに来たウーズマ・カッパの面々によりユニバーシティの新聞広告、Tシャツやマグカップなどにプリントして屈辱的な一面を晒すことを募金活動と称して嫌がらせをするも、最終的に大会では打ち負かされる。その後サリーを見直してチームに再歓迎するが断られ、トロフィーを手渡される。
- チェット・アレキサンダー
- 一つ目のカニのような姿をしたモンスター。見下す相手を馬鹿にし、ジョニーには何でも頷くイエスマン。
- ハビエル・リオス
- 四つ目と触覚を持ったモンスター。
- レジー・ジェイコブス
- 毬藻のような緑色の体に三つ目が生えたモンスター。
- チップ・ゴフ
- 団子鼻とバイソンのような角を持つ屈強なモンスター。
- ロアー・オメガ・ロアーと共謀したのか、パーティを開くことをウーズマ・カッパたちに伝えに来た。
- キャリー・ウィリアムス
- ターコイズ色の肌とピンク色の髪。
- ナオミ・ジャクソン
- 紫色の肌と紫色の髪。
- ヘザー・オルソン
- 青色の肌と紫色の髪。
- クリスタル・デュ・ボイス
- 紫色の肌と赤色の髪。
- ブリトニー・デイヴィス
- ピンク色の肌と赤色の髪。
- テイラー・ホルブルック
- 紫色の肌とピンク色の髪。
- ロイ・“ビッグレッド”・オグロウラハン
- 真っ赤な丸い巨体と大きな口、アンテナのように生えた二つ目を持つモンスター。
- ダーク・プラット
- 毛で覆われた黄色く丸い体と長く鋭い牙を持つモンスター。髪型はオレンジのモヒカン。
- バボソ・ゴルテガ
- ナメクジに似た水色のモンスター。
- ジョージ・サンダーソン
- オレンジ色の毛に覆われた一角モンスター。JOXの中で唯一強面でない。前作ではモンスターズ・インクの怖がらせ屋として登場し、マイクとサリーの同僚だった。
- パーシー・ボウルスロー
- 紫色の丸い体に、太い2本の角と一つ目が特徴のモンスター。
- オマール・ハリス
- 豆のような形をしたオレンジ色の体から大きなコウモリ羽が生えたモンスター。JOXで唯一飛行スキルを持つ。
- カーラ・デルガード
- ピンク色の肌にタコのような触手が特徴のモンスター。
- ヴァイオレット・ステスリッキ
- 紫色の大柄な体に一つ目と曲がった角を持つモンスター。
- ドナ・スーフー
- 蛇のような体のモンスター。頭部は紫色の髪の毛ですっぽり覆われ、顔は見えない。
- ブリン・ラーソン
- 俵型の青い体に三つ目を持つモンスター。特別予告編でも登場した。
- マリア・ガルシア
- ナメクジのような赤い体に赤い髪が生えたモンスター。
- デビー・ガブラー
- 頭部が水色の毛で覆われ、てっぺんからアンテナのような一つ目が生えたモンスター。
- ロージー・レヴィン
- 岩石のような巨体に、尖ったメガネとピアスが付いた太い角が特徴のモンスター。蛇のような舌と唸り声で相手を威嚇する。
- ナディア・ペトロフ
- 暗いピンク色の肌と紫色の髪を持った、三つ目のモンスター。
- ソニア・ルイス
- タコのような形の水色の体で、黒いミディアムヘアからアンテナのような目が2本生えている。
- スーザン・ジェンセン
- 顔から長い手足が生えた紫色のモンスター。赤と紫のツートーンの髪が特徴。
- ロンダ・ボイド
- ナメクジに似た体に、触手のような髪がモヒカン型に生えた一つ目モンスター。
- ナンシー・キム
- クモのような足から長い首と一つ目が生えた灰色のモンスター。
- ナメクジ型モンスター
- ものすごく足が遅い。
- クレア・ウィーラー
- グリーク・カウンシル(自治会)の会長を務める、灰色の肌にヒレのような髪をした三つ目の女性モンスター。副会長のブロックとコンビを組み、MUのスポーツ行事「怖がらせ大会」の運営と司会を担う。普段はやる気が低く投げやりだが、大会ではきちんと司会をしている。
- ブロック・ピアソン
- グリーク・カウンシルの副会長。紫色の屈強な体に鳥のような嘴を持つ男性モンスター。何をするにもいちいち無駄に熱く、しばしばクレアにたしなめられている。
- ディーン・ハードスクラブル学長
- MUの学長であり、かつて伝説の怖がらせ屋として活躍した女性モンスター。ドラゴンとムカデを合わせたような姿をしている[2]。怖がらせ学部の部長も兼任し、徹底した実力主義で学生を教育している。モンスターとしては見た目がかわいすぎるマイクと、才能に溺れ努力をろくにしないサリーに対し、「怖がらせ屋にはなれっこない」という残酷な結論を突きつける。最終的には大学を退学させたものの、二人のコンビネーションの高さを認めた。彼女でも、人間の世界からエネルギーが注がれ過ぎて起こったドアの爆発には恐怖していた。
- デレク・ナイト教授
- 怖がらせ学部の初級コース「101教室」を担当している教授。何百人もの入学生のうち、期末試験で合格できるのはごくわずかというスパルタ教育ぶり。
- フランク・マッケイ
- モンスターズ・インクの職員。マイクやサリーより前の時代に活躍した、怖がらせ屋一のスーパースターの一人。MUの卒業生でもあり、幼いマイクに怖がらせ屋になる夢を与え、「すごいな、いるなんて気づかなかったよ」という彼の言葉がきっかけで、マイクはMUに入学することを決めた。
- カレン・グレーヴス先生
- 小学校時代のマイクの担任。なかなか友達のできないマイクを心配している。
- シェリー・スクイブルス
- スコットの母親。明るくお茶目な肝っ玉母さんで、ウーズマ・カッパのメンバーたちを優しく見守る。かわいらしい見かけに似合わず、デスメタル好き。後にドン・カールトンと婚約。
- アーチー
- 角を生やした子豚の姿をした6本足の生き物。MUのライバル校である「フィアーテック大学」のマスコットで、劇中ではサリーによって寮に連れ込まれている。
- ロズ
- 前作モンスターズ・インクでクローゼットの扉の鍵を管理する管理人だったが、前作、本作ともに終盤にて人間の子供による脅威を排除する保健局CDAの職員であったことが判明する(ただし本作ではチョッキではなく、全身防護服を着用)。
- CDA
- モンスター界の保健局。合図番号は「2319」。前作では事件の捜査に必死であったが、本作でもハードスクラブルの通報により、人間界へ入り込んだマイクとサリーの捜索に必死だった。
- イエティ
- 前作では人間界に永久追放されていたが、本作では終盤にモンスターズ・インクの郵便係の職員として登場する。また郵便物を勝手に開くと追放されるとマイク達に忠告する場面があり、前作で彼が追放された原因と思われる節がある。
- イエティの声優(英語版)を務めるジョン・ラッツェンバーガーはピクサー作品には欠かせない声優となっているが、1980年代のTVドラマ『チアーズ』にラッツェンバーガーは郵便局員として出演しており、本作のイエティはそのオマージュなのではないかという説がある[3]。
- ヘンリー・J・ウォーターヌースIII世
- モンスターズ・インクの社長で前作の『ディズニー・ヴィランズ』。写真のみの登場だが、ラストに怖がらせ屋となったサリー、そのアシスタントとなったマイクと握手している。以前は髪とヒゲがあったことが発覚した。
- セリア
- 前作におけるマイクのガールフレンド。本作では名前と写真しか登場しないが、マイクは入社後に電話番号を受け取っている。
キャスト[]
役名 | 原語版 | 日本語吹替版 | |
---|---|---|---|
マイク・ワゾウスキ | 青年期・成人期 | ビリー・クリスタル | 田中裕二 (爆笑問題)[4] |
少年期 | ノア・ジョンストン | 佐藤和太 | |
ジェームズ・P・サリバン(サリー) | ジョン・グッドマン | 石塚英彦 (ホンジャマカ) | |
ランドール・ボッグス(ランディ) | スティーブ・ブシェミ | 青山穣 | |
ディーン・ハードスクラブル学長 | ヘレン・ミレン | 一柳みる | |
スコット・スクイブルス(スクイシー) | ピーター・ソーン | 嶋田翔平 | |
ドン・カールトン | ジョエル・マーレイ | 宝亀克寿 | |
テリ・ペリー | ショーン・ヘイズ | 佐藤せつじ | |
テリー・ペリー | デイヴ・フォーリー | 花輪英司 | |
アート | チャーリー・デイ | 姫野惠二 | |
デレク・ナイト教授 | アルフレッド・モリーナ | 石住昭彦 | |
ジョニー・ワーシントン | ネイサン・フィリオン | 東地宏樹 | |
クレア・ウィーラー | オーブリー・プラザ | 東條加那子 | |
ブロック・ピアソン | タイラー・ラビーン | 三宅健太 | |
チェット・アレキサンダー | ボビー・モイニハン | 田中英樹 | |
シェリー・スクイブルス | ジュリア・スウィーニー | 堀越真己 | |
カレン・グレーブズ先生 | ボニー・ハント | 柳原可奈子 | |
フランク・マッケイ | ジョン・クラシンスキー | 小松史法 | |
スラッグ | ビル・ヘイダー | 玉木雅士 | |
レフェリー | 多田野曜平 | ||
キャリー・ウィリアムス | ベス・ベアーズ | 大津愛理 | |
ロズ | スーザン・ローマン | 磯辺万沙子 | |
イエティ | ジョン・ラッツェンバーガー | 立木文彦 | |
ロイ・“ビッグレッド”・オグロウラハン | ジョン・サイガン | 関貴昭 | |
バスの運転手 | ロリ・アラン | 杉浦慶子 | |
オメガ・ホウルの部長 | ジェス・ハーネル | 朝倉栄介 | |
ウィリアム・ブランディワイン教授 | 星野充昭 | ||
ジェイ | 星野健一 | ||
ケイ | 川島悠美 | ||
トレイ | 綿貫竜之介 | ||
フェイ | 愛河里花子 |
その他声の出演 | ||
---|---|---|
佐々木優子 | 西村太佑 | 北村謙次 |
増岡裕子 | 山本格 | 角田紗里 |
野一祐子 | 石狩勇気 | 八百屋杏 |
遠藤純平 | 宮本崇弘 | 後藤ヒロキ |
志田有彩 | 宗川めぐみ | まつだ志緒理 |
畠中祐 |
トリビア[]
- 前作「モンスターズ・インク」に出ていたロズは人間の子供による脅威を排除する保健局CDAの職員、イエティは郵便局職員、ジョージはジョーズ・シータ・カイというグループのメンバーとして、カメオ出演している。
- 前作「モンスターズ・インク」でのランドールの名言は「It's the Winds of Change」(聞こえる?風向きの変わる音)だが、今作でも登場している。マイクとランドール寮の部屋、ランドールのベッドの側の壁に「Winds of Change」と書かれたポスターが張ってある。
- マイクが入学、退学など節目になる一歩を踏み出すときは、必ず左足から。
- マイク役の田中裕二、サリー役の石塚英彦は本作に関係するイベントや番宣ではそれぞれのキャラクターをイメージした衣装を着用して登場した。
- 全てのピクサー作品に登場するピザプラネットのデリバリーバン「GYOZAバン」が今作にだけ珍しく登場していない。
キャッチコピー[]
「誰だって、子供の頃の夢がある。難しいのは、その夢を持ち続けること…。」
MovieNEX[]
2013年11月20日にMovieNEXの第1弾として発売。 今までに発売されたソフトと違い、Blu-ray Disc、DVDは勿論、クラウドに対応したデジタルコピーや購入者限定の特典を収録。
評価[]
批評家の反応[]
2013年9月20日時点でRotten Tomatoesでは175件のレビューで支持率は78%、平均点は10点中6.8点となっている[5]。またMetacriticでは41件のレビューで加重平均値は65/100となっている[6]。
受賞[]
また、2013年に開催されたハリウッド映画祭において、アニメーション映画賞を受賞し[7]、作品賞にもノミネートされた[8]。
テレビ放送[]
回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 吹き替え版 | 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | フジテレビ | 土曜プレミアム | 2016年
3月12日 || 21:00 - 23:10 || 130分 || 劇場公開版 || 10.0% || 前日の11日に同局の『金曜プレミアム』で『モンスターズ・インク』を放送した後の2夜連続での放送となる。 | |||||
2 | 金曜プレミアム | 2018年
3月16日 ||19:57 - 21:55 || 117分 ||劇場公開版 || 6.9% || ピクサー制作の映画「リメンバー・ミー」の封切り日に合わせての放送。 |
- 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
参考文献[]
外部リンク[]
(日本語)
(英語)
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