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ライオン・キング』(The Lion King)は、1994年6月24日に全米で公開されたディズニーによる長編アニメーション映画。

32番目のディズニーアニメーション作品。

スピンオフ及び続編に『ライオン・キングのティモンとプンバァ』(The Lion King's Timon and Pumbaa)、『ライオン・キング2 シンバズ・プライド』(The Lion King II:Simba's Pride, 1998年)、『ライオン・キング3 ハクナ・マタタ』(The Lion King 1½, 2004年)、『ライオン・ガード』(The Lion Guard)がある。

公開を待たずに事故死(1994年4月3日)したウォルト・ディズニー・カンパニー社長(当時)で冒険家でもあるフランク・ウェルズに捧げるとするメッセージで(スペシャル・エディションは『ダイナソー』『102』と同じオレンジ色のシンデレラ城のロゴで)物語が始まる。

反響 編集

ディズニー・ルネサンスと呼ばれる時期に作られた成功作のうちの1本である。9億8千万ドルという興行収入を上げ、これは『アナと雪の女王』『トイ・ストーリー3』に次ぎアニメ映画史上NO.3である。

しかしインフレ調整版では『アナと雪の女王』よりも上であり、2016年現在映画史上最も観客動員数が多かったアニメ映画となっている。

セルビデオの売上は2003年夏で5500万本で、全ての映画を含めても世界一の記録である。日本の出荷数は200万本。

サウンドトラックの売上は1500万枚で、アニメ作品としては世界一の記録である。

ストーリー 編集

動物たちの王国、プライド・ランド。その王として尊敬を集めるアフリカライオンのムファサは、息子であるシンバに、自然界を支配するバランス、サークル・オブ・ライフ (the Circle of Life, 生命の環) について、また王としての心構えについて教える。しかし、やんちゃ盛りの子供であるシンバは幼馴染のナラと遊んでばかり。そんな中、シンバが王になる事を望まないムファサの弟スカーは手下のハイエナ達を連れて、ムファサ親子を亡き者にしようと画策する。そしてムファサを崖から突き落として殺害し、シンバにその罪を擦り付けたため、シンバは王国から追放されてしまった。

父親を失い、故郷を追われ、絶望に支配されていたシンバは、行き倒れになり、ハゲワシに食われそうになったところをミーアキャットイボイノシシのコンビ、ティモンとプンバァの2匹と出会った。シンバは2匹と一緒に「ハクナ・マタタ(Hakuna Matata, スワヒリ語で『くよくよするな』の意味)」をモットーとした暮らしを続け、成長していく。一方プライド・ランドは、暴君となったスカーによって荒廃していた。シンバは、助けを求めて故郷を出てきたナラと偶然にも再会し、王国の現状を知らされる。過去と向き合うことに躊躇し、葛藤するシンバだったが、ヒヒのラフィキにより王国へ戻ってスカーと対決することを決意する。

帰還したシンバは見事スカーを倒し、プライド・ランドに平和を取り戻した。そして、シンバはプライド・ランドの新たな王となり、ナラと結婚して、その間に子供ができていた。

登場キャラクター 編集

※以下の紹介には、テレビ版での設定も含む。

主要人物 編集

シンバ (Simba)
本作の主人公である。子供のオスライオンのプライド・ランドの王であるムファサと女王サラビの息子。茶色と黄色の中間的な体色と赤い鬣(たてがみ)と目を持つ。一人称は幼少期の頃は「僕」と統一していたが、成長してから「俺」「僕」と使い分けていた。ムファサとサラビの愛情を一心に受けて育つ。幼少期はやんちゃで勇気を示すためとして危険なゾウの墓場へ行ってしまうこともあった。
ある時にスカーの口車に乗せられ何も知らないままヌーの大暴走に巻き込まれ、その事でシンバを助けたムファサが死亡する形となり、スカーの発言もあり故郷であるプライド・ランドから逃げ出してしまう。
その後はティモンとプンバァに出会い、この二人に助けられながら共に育っていき、立派なオスライオンへと成長していく。その後、再会したナラにプライド・ランドに戻るよう誘われるも、自分の過去を忘れたいと思ったがために彼女と口論してしまう。しかし、ラフィキや父の幻に励まされ、ナラやティモン達を引き連れて帰還。仇敵スカーを撃破後、プライド・ランドの新たな王となった。
キングダム ハーツ』及び『キングダムハーツチェインオブメモリーズ』では召喚獣として登場する。
キングダム ハーツII』ではプライド・ランドでの仲間キャラクターとして登場する。
名前はスワヒリ語で「ライオン」を意味する。
ナラ (Nala)
サラフィナの娘で、シンバとは幼馴染で一番の親友。本作のヒロイン。真っ白の体毛で青い目をしている。一人称は「あたし」または「わたし」。
プライド・ランドの危機の際には、群れを離れ、単身で助けを求めにきた。子供の頃はお転婆で活発な女の子であった。勝ち気なメスライオンであり、シンバとのひょんな取っ組み合いで圧倒をすることがあるなど、体力もある。ひょんなことから、成長したシンバと再会し戻るよう誘うも、口論してしまう。その後、シンバと和解しプライド・ランドの王妃となる。
『キングダム ハーツII』にも登場する。
名前はスワヒリ語で「贈り物」を意味する。
ムファサ (Mufasa)
プライド・ランドの王で、シンバの父親であり、アハディとウルの長男でスカーの兄であるオスライオン。息子同様の体色と鬣をしている。一人称は「私」(シンバの前では「父さん」)。
シンバの良心的な父親であり、誰からも信頼されている誠実で誇り高い王であった。王である責任から厳格にふるまっており、弟のスカーに対しても贔屓せずに冷徹に対応した。しかし、最期はスカーの策略により、ヌーの大暴走に巻き込まれたシンバを助け、崖をあがくが、スカーに崖から落とされて殺害された。その後、シンバを天から見守る。
『キングダム ハーツII』にも登場する。

仲間 編集

ティモン (Timon)
砂漠のオアシスに住むミーアキャット。陽気な性格でお調子者。一人称は「オレ」。
プンバァと共にシンバを助け、それが縁で親友になった。シンバの子育ての時にはザズー同様、やんちゃぶりに手を焼き、その苦労を「子育て地獄」と称した。
口は悪い上気が小さく、危機に陥ると保身に走ることもある一方、プライド・ランドへ戻ることを決めたシンバを放っておけずに協力するなど面倒見が良い。頭の回転が非常に速く、様々な作戦を思いつく。
以前は穴掘りの仕事が嫌になったのが災いして、ハイエナに故郷を襲われ、仲間から除け者にされてしまい、自ら故郷を出た。放浪中にラフィキにハクナ・マタタの精神を学び、プンバァと出逢う。
『キングダム ハーツII』にも登場する。
プンバァ (Pumbaa)
ティモンの相棒のイボイノシシ。大変な大食いで虫が大好物。一人称は「オレ」。
砂漠で倒れていたシンバを見つけ、助けたことが縁で親友になった。気が優しく力持ちののんきもので、成長したシンバがナラと再会したことでオアシスでの生活が終わることを危惧するティモンの妨害に協力するが、彼らに感動して共にプライド・ランドへ渡る。おっとりしてはいるもののブタと呼ばれるのが嫌いで、ハイエナたちにブタ呼ばわりされてキレるシーンがあった。本人曰く「ブタじゃなくて“ブタさん”と呼べ!」。
ティモンと出会う前は、体臭やおならの臭いが酷く群れから追い出され、そのせいで友達がいなかった。
『キングダム ハーツII』にも登場する。
名前はスワヒリ語で「にぶい」を意味する。
ラフィキ (Rafiki)
年老いたマンドリル呪術師であり、王の最初の子供の誕生の儀式では欠かせない存在となっている。自分を見失って悩んでいたシンバを導いた。また、プンバァとティモンにハクナ・マタタを教えた人物でもある。年は取っているものの格闘技術は相当なもので集団で襲ってきたハイエナを仕留めたほどである。一人称は「ワシ」。
なお、3でティモンは最初に彼に会っているが、当時その設定がなかったため、ラフィキがナラやティモン達に「王(シンバ)は戻られた」と言う場面で初対面という設定になった。
名前はスワヒリ語で「友」を意味する。
ティモンのママ (Timon's Mother)
サバンナのプライドランドに住む母親の『ライオン・キング3 ハクナ・マタタ』に登場します。
マックスおじさん(Max Uncle)
サバンナのプライドランドに住む老人の『ライオン・キング3 ハクナ・マタタ』に登場します。
ローリー(Rolly)
サバンナのプライド・ロックの王様の『ライオン・キングのティモンとプンバァ』登場のアーラムヒョウ
クラウディア(Caudia)
ローリーの仲間のヒョウのお姫様のサバンナのプライド・ロックの『ライオン・キングのティモンとプンバァ』に登場します。
サヴァージ(Savage)
サバンナのプライド・ロックの『ライオン・キングのティモンとプンバァ』登場のオスライオン。
スモルダー(Smolder)
サバンナのプライド・ロックの『ライオン・キングのティモンとプンバァ』登場の太っちょのメガネグマ
ジール(Geale)
サバンナのプライド・ロックの『ライオン・キングのティモンとプンバァ』登場の細っちょのセグロジャッカル

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スカー (Scar)
アハディの次男で、ムファサの弟であるオスライオン。シンバの叔父。黒く長い鬣と痩躯、左目の傷が特徴。本作のディズニー・ヴィランズ。一人称は「俺」。
王位継承はムファサに継いで第二位であったが、王子であるシンバの誕生によって第三位になってしまった。その事を不快に感じムファサとシンバを殺害しようと画策する。
影で、ライオンの敵であるハイエナと同盟を結んでおり、支配下に置いていた。陰険かつ狡猾な性格であり、目的のためなら血の繋がった兄であるムファサを殺害をするなど冷酷な心の持ち主である。「力比べではひとかけらの自信もない」と発言しているが、シンバと互角の戦いを繰り広げるなど戦闘力は高い。しかしながら、追い詰められた際には「真実の敵はハイエナだ」と命拾いしてもらうための嘘をつくなど小心者な面もある。
何も知らないシンバをヌーの大暴走に巻き込ませ、ムファサを崖から突き落として殺害した。そしてシンバに責任を負わせ、プライド・ランドから逃げ出すように仕向けた(この際にハイエナたちにシンバの殺害を命じているが、ハイエナ達はシンバが茨の森に落ちたことで深追いが厳しいと悟り、またシンバが生きているわけがないと高をくくったことで彼を逃がしてしまった)。その後はプライド・ランドの王になり、ハイエナとメスライオン達を支配下に置いて傍若無人な生活をしていた。その後、プライド・ランドに帰還したシンバと一進一退の闘いを繰り広げるも一瞬の隙を突かれ崖から突き落とされてしまう。最後はシェンジらハイエナたちに助けを乞うが前述の嘘のせいで彼らの怒りを買い、その大群に殺害されるという自業自得の死を遂げた。
シンバらの人生に大きな影響を及ぼし、物語において最大の敵として描かれた。暗い歌よりも明るい歌の方が好きだが、『小さな世界』だけは聞きたくないらしい。
ちなみに、本名は『タカ』であり、父のアハディが次期王をムファサに選んだため彼を見下すようになり、その時に自ら『スカー』と命名したらしい。『スカー(Scar)』とは英語で「傷」を意味する。
続編となるテレビアニメの『ライオン・ガード』では、ライオン・ガードのリーダーとして仕切っていたが、力を持ったことで、プライド・ランドの覇権を得るためにムファサを倒そうと当時のライオン・ガードの仲間たちに計画を持ち掛けたが悉く断られたため、雄たけびの力で当時のライオン・ガード達全員を倒してしまったことが明らかになった。
『キングダム ハーツII』にも登場している。
シェンジ、バンザイ、エド(Shenzi, Banzai and Ed)
スカーの手下であるブチハイエナのトリオ。メスのハイエナでリーダーのシェンジ、オスのハイエナで短気なバンザイ、面白がり屋のエドの三匹。エドはただ笑うだけで台詞と言える台詞は発さない。サイドストーリー『ライオン・キング3 ハクナ・マタタ』では、ティモンの故郷を襲ったのも彼らであり、ティモンにとって彼らはトラウマにあたることが明らかになった。
スカーの命令には忠実で王に就いた彼に意見できる数少ない存在だったが、終盤でシンバに追い詰められる際のスカーの嘘によって彼の命拾いを許すことができず、スカーを食い殺し、その後は逃走した。
『キングダム ハーツII』ではボスキャラクターとして登場する。
名前はスワヒリ語でシェンジは「獰猛」、バンザイは「こそこそする」、エドワード「齧り好き」を意味する。

その他 編集

サラビ (Sarabi)
ムファサの妻で、シンバの母親である心優しいメスライオン。ムファサの死により未亡人になった後、王位に就き独裁政治を振るった義弟スカーに諫言するなど気丈な性格だったが、悉く撥ねつけられた。大人になった息子のシンバを夫のムファサと間違えていた。
名前はスワヒリ語で「蜃気楼」を意味する。
ザズー (Zazu)
プライド・ランドの王に仕える執事アカハシコサイチョウ。幼少期のシンバ、ナラの面倒をみることもあり、そのやんちゃぶりには手を焼いていた。王に忠実である故かムファサの命令には逆らえず、彼にシンバの狩りの練習相手になるよう押し付けられている。ムファサの死によってスカーが王となってからもプライド・ランドへ残ったが、彼の傍若無人な振る舞いに辟易していた。礼儀正しく、ツッコミ役を担うことも多い。一人称は「わたくし」。
サラフィナ (Sarafina)
ナラの母親であるメスライオン。彼女の夫(ナラの父親)と思われるオスライオンも登場しているが、出番は少なかった。自身がサラフィナの枕になって眠っていた。
コパ (Kopa)
シンバとナラの息子(ムファサとサラビとサラフィナの孫息子)で、新しい次期王。スカーを倒した後やエンディング前で登場するが、『ライオン・キング2 シンバズ・プライド』は登場せずに娘のキアラが登場する。家系図通り、最初に生まれた子ではコパという名前だが、映画版では名前が出て来ない。
名前はスワヒリ語で「心」を意味する。

挿入歌 編集

  • "Circle of Life" (サークル・オブ・ライフ)
  • "Morning Report" (朝のご報告)
  • "I Just Can't Wait to Be King" (王様になるのが待ちきれない)
  • "Be Prepared" (準備をしておけ)
  • "Hakuna Matata" (ハクナ・マタタ)
  • "Can You Feel the Love Tonight" (愛を感じて)

キャスト 編集

キャラクター 原語版 吹替版
ムファサ ジェームズ・アール・ジョーンズ 大和田伸也
シンバ(子供時代) 台詞:ジョナサン・テイラー・トーマス
歌:ジェイソン・ウィーバー
中崎達也
シンバ 台詞:マシュー・ブロデリック
歌:ジョセフ・ウィリアムズ
宮本充
ゴーファー ジム・カミングス 辻親八
スモルダー 郷里大輔
エド 八奈見乗児
サヴァージ ロジャー・パンパス 屋良有作
ティモンのママ ジュリー・カブナー 野沢雅子
マックスおじさん ジェリー・スティラー 青野武
ノビ フランク・ウェルカー 原語版流用
ナラ(子供時代) 台詞:ニキータ・カラム
歌:ローラ・ ウィリアムズ
山本純子
ナラ 台詞:モイラ・ケリー
歌:サリー・ドウォルスキー
華村りこ
スカー ジェレミー・アイアンズ 壤晴彦
ティモン ネイサン・レイン 三ツ矢雄二
プンバァ アーニー・サベラ 小林アトム
ジール トニー・ポープ 稲田徹
ローリー 塩沢兼人
クラウディア タラ・ストロング 千々松幸子
ザズー ローワン・アトキンソン 梅津秀行
ラフィキ ロバート・ギローム 槐柳二
サラビ マッジ・シンクレア 北浜晴子
バンザイ チーチ・マリン 樋浦勉
シェンジ ウーピー・ゴールドバーグ 片岡富枝
サフィナ ゾーイ・リーダー 竹村叔子

スタッフ 編集

関連作品 編集

テレビアニメ 編集

ライオン・キングのティモンとプンバァ
1995年10月 - 1999年10月に、トゥーン・シティウォルト・ディズニー・テレビジョンで全米放送された。
ティモンとプンバァを主人公にしたスピンオフ作品。
ライオン・ガード
2016年1月からディズニーチャンネルで全米放送開始し、日本では4月から放送。
シンバの第2子(実際には第3子)のカイオンが主人公とした作品。

実写映画 編集

ライオン・キング
  • 2016年9月にディズニーが実写映画化を発表。

ゲーム 編集

ライオン・キング
1994年12月9日にスーパーファミコン用ソフトとして発売。販売はヴァージンゲームス
シンバを操作してステージをクリアしていく横スクロールアクションゲーム

関連項目 編集

外部リンク 編集