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2019年8月11日 (日) 01:32時点における版

101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険』(ひゃくいっぴきわんちゃんⅡぱっちのはじめてのぼうけん、原題:Dalmatians II: Patch's London Adventure)は、アメリカウォルト・ディズニー・カンパニーが製作したOVA作品。1961年 の『101匹わんちゃん』の続編。2003年にアメリカでDVDでリリースされた。

あらすじ

主役は前作で登場したテレビ好きの子犬パッチ。ロンドンで暮らすロジャーとアニータ夫妻と101匹のダルメシアンたち。パッチはいつも兄弟にのけものにされ、パパのポンゴにまで忘れられる。一家はクルエラの危険から逃れるため、田舎へと引っ越すことになり、明日は引っ越しという夜、パッチは大好きなテレビ番組「サンダーボルト・アドベンチャー・ワールド」で、オーディション情報をキャッチ。ヒーロー犬サンダーボルトに会える、と大喜びするが、パパに信用してもらえず。翌日の引っ越しでは置き去りにされる。 たった1匹で外に繰り出し、なんとかオーディションに出場したパッチはひょんなことから憧れのサンダーボルトと友達になるが、自意識過剰な性格のヒーローのサンダーボルトは彼の座を狙うリトル・ライトニングに陥れられてしまう。そのころ田舎の98匹の兄弟にはクルエラの魔の手が。兄弟たちのピンチにパッチとサンダーボルトが立ち向かう…。

登場キャラクター

パッチ(Patch)
本作品の主人公。ポンゴとパーディの子ども。片目の周りが黒い斑「パッチ」が特徴で、子犬たちのリーダー格である。子犬たちが大好きな番組「サンダーボルト・アドベンチャー・ワールド」の主人公・サンダーボルトに憧れていた。
エンディングではその後、子犬たちと共に「サンダーボルト・アドベンチャー・ワールド」に出演している。
サンダーボルト(Thunderbolt)
「サンダーボルト・アドベンチャー・ワールド」の主人公。
クルエラ・デ・ビル(Cruella de Vil)
前作に続く本作品のディズニー・ヴィランズ。夜どこへ行っても誰にも信じてもらえず、毛皮専門店にも頑なに門前払いされ、挙げ句の果てに前作の騒動の一件で愛車は完全に大破してしまう。途方に暮れる中、ある美術館でラースの作品を発見する。刑務所に訪れジャスパーとホーレスの保釈金を払い、深夜にラドクリフ家の子犬達を誘拐する。
作戦は成功したと思われたが、誘拐した子犬は98匹であり、残りの1匹であるパッチがサンダーボルトと共にやってきたため、結局は作戦に失敗。最後はブチが沢山見えると言いながらあっけなく救急車で病院に搬送され、その回復後に「危険人物」として、あっさりと逮捕された。
リトル・ライトニング(Lil' Lightning)
「サンダーボルト・アドベンチャー・ワールド」に出演しているサンダーボルトの相棒。
サンダーを蹴落として自分が主役になる為に彼を罠に嵌めるが、最後はクルエラの仲間と誤解されて警察犬に逮捕された。
ポンゴ(Pongo)
雄のダルメシアン。パッチたち子犬の父親。
パーディ(Perdita)
雌のダルメシアン。ポンゴの妻でパッチたち子犬の母親。
ロジャー・ラドクリフ(Roger Radcliffe)
ポンゴの飼い主。エンディングではゴールドディスクを獲得する場面がある。
アニータ・ラドクリフ(Anita Radcliffe)
パーディの飼い主。
ナニー(Nanny)
ラドクリフ家の家政婦。
バダン兄弟(ジャスパーとホーレス)(Jasper & Horace)
クルエラの手下で泥棒コンビ。前作ではクルエラの命令でラドクリフ家の子犬達を誘拐し、ド・ヴィル屋敷に集められた99匹の子犬達を殺害しようとしたが、子犬達が脱走し、慌てて追いかけるものの、作戦には失敗して逮捕され、刑務所に送られることになる。本作品では、クルエラに服役中の2人の保釈金を払ってもらい釈放され、深夜にはラドクリフ家の子犬達を誘拐する。
作戦は成功したと思われたが誘拐した子犬は98匹であり、残りの1匹であるパッチがサンダーボルトと共にやってきたため、結局は作戦にまたしても失敗。最後はコンビそろって、あっさりと再逮捕された。
エンディングではその後泥棒稼業から足を洗い、2人でブティックをオープンして女性達から根強い人気を集めている。
ラース(Lars)
天才画家。クルエラに惚れるがその恋心を利用され、クルエラが絵のモチーフとして用意してきた98匹の子犬たちを可愛がるが、彼女が子犬たちを殺そうと知った時にクルエラの本性を知って失望。彼女によって拘束されてしまうが、サンダーボルトに助けられ、事件の被害者として警察に証言する。
エンディングでは最後に画家としてロンドンで大成功を収める場面がある。

キャスト

役名 英語版 日本語版
パッチ ボビー・ロックウッド 稲垣謙介
サンダーボルト バリー・ボストウィック 山寺宏一
クルエラ・デ・ビル スザンヌ・ブレイクスリー 研ナオコ
リトル・ライトニング ジェイソン・アレクサンダー 中山秀征
ラース マーティン・ショート 笠井信輔
ポンゴ サミュエル・ウエスト 藤原啓治
ロジャー・ラドクリフ ティム・ベンティンク 納谷六朗
アニータ・ラドクリフ ジョディ・ベンソン ならはしみき
ダニー ロブ・ポールセン 赤井田良彦
シャミー リンゼイ・マーシャル かないみか
キャメロン ブルース・キャンベル 壤晴彦
トライポッド オスカー・スティア 土井美加
レベッカ エリッサ・ナイト 松来未祐
大佐 クライヴ・レヴィル 早野寿郎
大尉 ティム・カリー 塩見竜介
ジャスパー ジェフ・ベネット 青野武
ホーレス モーリス・ラマーシュ 龍田直樹
パーディ キャス・スーシー 伊倉一恵
ナニー メアリー・マクロード 牧野和子
プロデューサー マイケル・ラーナー 島香裕
仕立屋さん ダーメン・J・クラール 宮澤正
ダーティー・ドーソン ジム・カミングス 小村哲生
パーシバル・フォウンスウォーター ヴァンサン・カッセル 八代駿
フロア・マネージャー マイケル・シーン 青山穣
カメラマン アンドリュー・スタントン 渡辺英雄
ケビン・シェパート リー・アンクリッチ 藤本隆行
クロエ・サイモン アニー・ポッツ 大前茜
イワン ピーター・レヴィン 掛川裕彦
クレイヴン捜査官 ブラッド・ギャレット 内田稔
ミセス・ハードウェル スーザン・イーガン 江川泰子
ラッキー ベン・ティバー 小野賢章
ローリー エリ・ラッセル・リネッツ 上野容
キャドピッグ コーネリア・ヘイス・オハーリー 三村ゆうな
ラバー ソフィー・ハイマン 谷花音
スポーティ ニック・ミーリー 山本隆平
ペニー ケイシャ・クロピンスキー 最上莉奈
ツートゥーン タラ・ストロング 鈴木里彩
パイパー シシー・スペイセク 小暮英麻
クリスタル キャサリン・ボーモント 氷上恭子
カリーナ アリア・カーソン 後藤真寿美
タイニー トニー・ジェイ 古川登志夫
ルーシー エディ・マクラーグ 瀬能礼子
ジュエル ウルスラ・ブルックス 原涼子
ラリー ブレンダ・チャップマン 岸野真一
ジェリー ブラッド・バード 大平透
TVアナウンサー フィリップ・プロクター 朝戸鉄也
トミー ニキータ・ホプキンス 有馬優人
トラックの運転手 スティーヴン・トボロウスキー 森功至
整備士 トニー・ポープ 梶哲也
スポット セス・アドンキス 常盤祐貴
テレビのナレーター コーリー・バートン 小久保丈二
TVCMの歌手 ルシール・ブリス 井手真理
その他 京井幸

スタッフ

  • 監督・脚本:ジム・カラマット
  • 製作:キャロリン・ベイツ
  • 脚本:ギャレット・K・シフ
  • 原案:ドディ・スミス
  • 音楽:リチャード・ギブス
  • アートディレクター:ビル・バーキンス
  • ユニットディレクター:タカミツ・カワムラ

日本語版挿入歌

  • ブチがたくさん』(歌 - 納谷六朗
  • サンダーボルトのテーマ』(演奏 - ミュージッククリエイション
  • ダルメシアン・プランテーション』(歌 - 納谷六朗ならはしみき
  • ケイナイン・クランチス・コマーシャル』(歌 - 井手真理
  • 町のクルエラ』(歌 - 石原良純
  • トライ・アゲイン』(歌 - 野口洋一郎

日本語版制作スタッフ

  • 演出:木村絵理子加藤敏
  • 翻訳・訳詞:佐藤恵子
  • 音楽演出:深澤茂行
  • 録音・調整:阿部直子オムニバス・ジャパン
  • 録音制作:(株)東北新社
  • 制作監修:山本千絵子
  • 日本語版制作:DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.

外部リンク